介護の技術だけでなく、介護の制度が作られた歴史や意義を学べる実務者研修。この研修を受講した方々は、どのような感想を得られたのでしょうか。現場で研修の成果がどのように生かされているかも含め、ご紹介します。
私は3年前に介護職員初任者研修の資格を取ったきり、特に資格の勉強はしていませんでした。この3年間はずっと特別養護老人ホームで働いていたのですが、介護の分野で関われる仕事をもっと増やしたいと思うようになりました。例えば、たん吸引や経管栄養などは初任者研修を受けただけの私にはできなかったのです。そこで、介護福祉士へのキャリアアップを目指すことにしました。介護福祉士になるには、実務者研修の終了が必須です。私は、実務者研修について、介護福祉士へのステップの1つとしか捉えていなかったのですが、受けてみると、知れることがたくさんありました。例えば、認知症の仕組みについてや、障害を持った方への対応について、具体的に学ぶことができました。
介護福祉士実務者研修の受講を決めたのは、もともと働いていた季節で、サービス提供責任者が必要になったためです。将来的に、介護福祉士の国家資格取得を目指すつもりだったこともあり、スクールを探して受講しました。450時間もの勉強できるかどうか、心配もありましたが、わからないところを先生が一緒に振り返ってくださるスクールを選んだため、着実に知識を積み上げることができました。介護について、実際に手を動かす技術を学ぶのだと思っていたのですが、それだけではなく、社会の中での介護の果たす役割について知ることができました。介護は、これからの高齢化社会を迎える日本において、ますます必要性が増していく仕事です。利用者の方の笑顔のために、やりがいを持って働くことができています。